大正9年創業のはんこ屋入江明正堂。なぜ象牙の印鑑が高級なのか解説致します
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象牙の印鑑はなぜ高級品と呼ばれるのか
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象牙の印鑑について
株式会社入江明正堂です。数ある印材の中でも最高級品とされる象牙。何となく高級な気はしますが、何故と聞かれると答えに詰まる方が多いと思います。そこで今回は、象牙が高級品と呼ばれる理由や、象牙印鑑の品質の見分け方について解説いたします。実印や銀行印、会社用の印鑑の購入を検討されている方は、是非ご覧ください。
象牙が高級とされる理由
象牙とは、キバ状に発達した象の門歯のことを指します。その材質は適度な軟らかさがあり、細やかな細工が可能な性質でありながら、しっかりとした耐久性を持つ特徴があります。高級感漂う色合いも特徴的で、古来より様々な工芸品の材料として愛されてきました。
その一方で、近年では象の乱獲が問題となり、1989年のワシントン条約締結により象牙の商取引は全面的に禁止されました。しかしその後、ボツワナ・ジンバブエ・ナミビア等の南アフリカで象の個体数が上昇したため、1999年、限定的に貿易が行われ、その後2008年に同国から再び輸入。100トン余りの象牙が日本に届きました。
現在でも輸入は解禁しておらず、市場に出回る象牙はワシントン条約締結以前のものか、限定的に輸入されたものだけになります。つまり象牙の印鑑が高級とされるのは、印材として最適な性質を持ちながら極めて希少性が高いことに因ります。
象牙印鑑の品質の見分け方
象牙は中心層・中皮層・外皮層から成ります。中心層とは、象牙組織の緻密さ、均一さ、全体の色合いなど最上の部分で、1本の牙より少量しか加工出来ない最も希少性が高い部分です。中皮層はその外側で、多少の組織の荒さはありますが、印鑑材料としては十二分に使用できます。外皮層は芯から最も遠い部分で、全体に組織の荒さが目立ち、硬度の高い部分と低い部分の差が大きいため、頻繁に使用する場合、硬度の低い部分から磨耗し、印影に変化が生じる可能性があります。言うまでもなく芯に最も近い中心層が最も高価で、印材としても最適です。
ではその見分け方ですが、上で述べました組織の緻密さになります。印鑑の目が細かいものほど高級で、目で見てハッキリわかる粗いものは比較的安価な部分です。また象牙のランクは、高級・極上・上・特上などの言葉が使われますが、これらは各印章店がそう呼んでいるだけで特に一律の規定があるわけではありません。悪質な印章店ですと粗悪品を高級印鑑と呼び販売できてしまうので、商品に付いたランクを鵜呑みにしたり、「激安の高級象牙印鑑」と呼ばれる商品に飛びつくことはやめましょう。
備考
印材がそもそも象牙でない場合は、目が細かくとも安価な偽者である可能性があるので、注意が必要です。象牙はその希少性から偽者も作られるので、不安な方はやはり専門家に見てもらいましょう。また個人・法人問わず届出のない国外への象牙の持ち出しは禁止されているので注意しましょう。
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